電池やバッテリー、元気ですか?

こんにちは、AKIRAです。

ノートパソコンを使うときは、ACアダプターを通してコンセントにつないだり、内蔵のバッテリーを電源にしたりします。バッテリーが寿命で使えなくなると、常にコンセントから給電しながらでないと使えなくなります。また、庄内地方は落雷が多く、それによる停電も頻繁にあります。突然停電して、パソコンも電源が切れると大変です。Windows10は、自身を自動的に修復する機能を持ち合わせていますが、修復が失敗して起動できなくなることもあります。

内蔵バッテリーと内蔵コイン電池が消耗し起動できなくなったパソコン。だいぶ前のモデルですが、mSATAのSSDを搭載していて、薄くて軽いとても綺麗なパソコンです。

半年ほど前にそのような状況でWindows10が起動しなくなってから、ずっと放置していたパソコンをお持ちになったお客様がいらっしゃいました。調べてみるとBIOS(UEFI)の時計が狂っていて、しかもブートの設定なども正しくありませんでした。内蔵のコイン電池が切れているケースが疑われます。もっとも、バッテリーも消耗しきった状態で放置していたのですから、電池もなくなるわけです。状況を確認したところで、いつも通りに慎重に分解していきます。マザーボードを眺めると、銀色に輝く円形のコイン電池が見当たりません…。そ、そんなわけがない!?・・・と、よく見るとこのように黒く身を潜めていました。

中央にあるのがコイン電池。スロットではなく粘着テープで固定されていました。

この形状になったのは、マザーボードのスペース節約やコスト削減、また少しでも軽量化するためだったりと理由はいろいろあるかもしれませんが、手際よく工作して作ってみます。

マザーボードから外した小さな電池。絶縁用のビニールで包まれています。
同じ種類のコイン電池を取り付け、熱収縮チューブで包みました。

工作すること10分。マザーボードに入れても大丈夫なようにして収納しました。次はバッテリーの交換です。すでにメーカーの純正品は流通していないので、互換品を使用します。

バッテリー交換後。下にある凸状の形をしたのが取り外したバッテリー。

バッテリーは簡単に外れるものと、このパソコンのように配線を通して組まれているものがあります。左右のスピーカーの配線をバッテリーパックの溝に通しながら、ここも慎重に作業していきます。あとは、BIOS(UFEI)の時計や初期状態のままの設定をひとつひとつ直していって、いざ起動!と、思ったら、Windows10の起動修復…。それはまあ、突然の電源断だからこうなるのは予想していましたが、待つこと10分。ようやくWindows10のサインイン画面が出ました!

ようやく起動したWindows10。キーボード面の黄色っぽいのはカバーです。カバーを外すと無傷の状態が素晴らしく、本当に大事に使用されていることが伺えます。

久しぶりに起動したためWindowsUpdateが溜まっていましたが、それ以外は全く問題無し。大切なパソコンが元通りに復活したので、お客様には大変喜んでいただけました。

長年パソコンを使い続けていると、バッテリーや電池はだんだん劣化していきます。そうなった場合はメーカーに修理を依頼したいところですが、残念ながらサポート期間が過ぎていると対応してもらえません。愛用のパソコンを修理に出せなくて困っている方や、直し方が分からない方はアビッツにご相談ください!

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