こんにちは、アビッツのAIです。
Windows10のサポート切れまで残り3か月と、Windows11への乗り換えをいまのうちに済ませておきたいという方々が増えています。
Windows11に無償アップグレードされた方も多いとは思いますが、企業や個人事業主さまではパソコンの選定自体に悩んでらっしゃるようです。最近多いご相談は、メモリーが増設できないWindows11のパソコンを通販や家電量販店で購入されて、今になって動作が遅いと後悔されるケースです。Windows11にメモリーが4GBや8GBでは用途がかなり限定されてしまうんです。
パソコンは短くても数年は使うものですので、そのときまでにある程度の快適さがないと頻繁に買い替えることになりがちです。

📝 今回のご依頼内容
「今使っているWindows10が重たくなってきた。そろそろ買い替えたい」というご相談を受けました。CPUはWindows11には対応していないため、SSD換装や部品交換などで延命しても長く使うことはできません。さすがに10年以上前に発売されたWindows8世代のPCですので、当社としても買い替えが妥当と判断します。お客様もそれは理解されていて、買い替えるのなら、24~27インチ程度の画面での見やすさとコンパクトさの両立を求めていらっしゃいました。
🔧 対応内容
当初はモニター一体型の提案も視野に入れていましたが、性能面を考慮してスリムなデスクトップPCをご提案しました。理由は以下のとおりです。
💻 ご提案スペック:
市販品でスペックを完全に満たすモデルは少なく、特に「メモリー16GB」で探すと、i5以上のCPUになってしまう製品ばかりで、価格も一気に上がってしまうことが多いです。
そこで今回は、i3+8GB構成の既製品に、RAMを増設する方法で対応しました。これなら後でCPUが遅く感じたとしてもCPU交換できます。

💡メモリー増設に際して注意すべきポイント:
- 使用スロット数、最大容量
- DDR仕様(今回はPC5-44800の8GB×1枚構成)
- 空きスロットあり(デュアルチャネル可能)
そもそもメモリーのスロットがいくつあって、そのうちいくつ使われているか。同時に、マザーボードで扱える最大メモリー容量を把握しておくことが大事です。これらはPCのスペック(仕様表)には掲載されないことが多いので、データシートを探すことになります。
これが分かったら、次は使用できるメモリーの規格。最初から搭載しているメモリーを見て判断するのもアリでしょう。最近はDDR4からDDR5への移行が進み、ほとんどPC5-〇〇〇〇〇〇のような数値でよみとれます。


メモリーは2枚一組で並列アクセスを行って動作速度を向上させるDualChannelという仕組みがあります。詳しく説明すると専門的になりすぎるので簡単に言うと…、同じメーカー、同じ型番の同一メモリーを2枚を挿すとよいでしょう。これは例えば、16GBのメモリーを1枚差すのと、8GBの同一メモリーを2枚差すと、後者の方が有利になるというものです。
🔥 M.2 SSDのサーマルスロットリング対策
搭載されていたSSDはKIOXIA社製のM.2 2230サイズ、512GBで、ヒートシンクが非搭載でした。SSDは通常50~60℃付近で動作し、高負荷時には70℃以上になるような製品もあります。半導体は熱に弱いので、このままだと「サーマルスロットリング」が心配です。
👉【用語解説】
サーマルスロットリングとは?
温度が高くなりすぎると、自動的に性能を抑える仕組みのこと。
結果的に「動作が重くなる」「書き込みが遅くなる」などの問題が起こります。
→ 詳しくはこちら(外部リンク):NVMe SSDのサーマルスロットリングの仕組み
今回は、小型ヒートシンクを取り付けて熱対策も万全にしておきました。アルミ製なので、CPUファンによる熱拡散によって排熱できることを期待しています。


😊 そして納品
「画面が大きくてとにかく見やすい!動作もサクサクで快適!」と、非常に喜んでいただきました✨
PCの性能と使いやすさを両立した、まさに「ちょうどいい1台」になったと思います。

📢 終わりに
当店では、こうした既製品のカスタマイズ対応にも力を入れています。
「パーツを交換するなんて自分じゃ無理…」と思っている方こそ、ぜひご相談ください。
PCの構成や将来の拡張性まで考えたご提案をいたします!
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